視力回復 ニュース

レーシック後遺症について被害者団体が実態調査を要請

レーシックを受けた後、夜間視力の低下やドライアイなどの後遺症が残ったと訴える被害者団体が、先月24日、レーシックの後遺症についての実態調査を進めるよう、消費者庁と厚生労働省に要望書を提出しました。

被害者団体はレーシック後遺症の患者によって組織される「レーシック難民を救う会」で、6~8月にかけてホームページ上で被害情報を募ったところ、約60人から「頭痛」や「まぶしさ」などの症状が実名で報告されたとしています。

医療用レーザーで角膜を削り、視力を回復させるレーシックは、メガネやコンタクトレンズに次ぐ第三の視力回復方法として普及し、2008年には年間約45万件の手術数を突破。その後、銀座眼科のレーシック感染症発覚を機に患者数は落ち込んでいるものの、2012年も年間20万件ほどの患者が手術を受けている視力回復手術です(週刊ダイヤモンド・2013年3/16号より)。

レーシック後遺症

一方で、術後の後遺症については、レーシックの開始当初から「ドライアイ」や「夜間視力の低下」「太陽や蛍光灯の光をまぶしく感じる」等の症状が報告されていました。ほとんどの場合、これらの後遺症は手術後数日~数ヶ月ほどで症状は治まるとされていますが、長期にわたって症状が消えず、「読書やパソコン作業ができない」「仕事ができない」など、日常に支障をきたし、重度の後遺症に苦しむ人々がいることも事実です。

現在報告されているレーシック後遺症の発症率は、軽度の場合、手術者全体の2%~3%(100人に2、3人)、重度の後遺症については全体の0.2%~0.3%(1000人に2,3人)と言われています。全員に後遺症が発症するわけではありませんが、手術である以上、レーシックにもリスクが伴うこときちんと理解し、患者の眼やレーシックに責任を持ち、確かな技術でレーシックを行っている眼科を選ぶことが大切です。

また、信頼できるレーシック眼科を選ぶには、眼科のホームページを確認したり、資料を取り寄せるなどして、「手術実績が豊富か」、「眼科専門医が手術を担当しているか」、「手術前に、手術のリスクや合併症について十分な説明があるか(インフォームドコンセントは十分か)」、「術後の保障やアフターケアがあるか」などをチェックしましょう。眼科が開催している説明会に参加したり、電話やメールで個別に相談するのもおすすめです。

レーシック後遺症

今回の被害者団体の要請により、レーシックの後遺症の発症率や、具体的な症状に関する調査が進めば、現在、レーシックの後遺症に悩む方の治療に役立つのはもちろん、これからレーシックを受ける方にとっても、リスクとメリットを正確に比較したうえで、レーシックという視力回復方法を選択することができるようになります。
ニュースの続報や各眼科の対応が待たれるとともに、現在レーシックを検討している方は、眼科の情報収集を十分に行い、最終的には自分の意思で、レーシック手術を受けるかどうかの判断をするようにしましょう。

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