視力回復相談室

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レーシックで角膜の厚さが問題になるのはなぜですか?

Q.42

角膜が薄いとレーシックが受けられないという話をよく聞きます。

レーシックは、角膜でフラップ(蓋)のようなものを作り、レーザーで屈折率を矯正する手術だと思うのですが、それほど角膜の厚さが重要なのはなぜなんでしょうか。フラップとレーザーで削る分だけの角膜があればいいような気もするのですが。

もし角膜の厚さが不充分でレーシックを受けられない場合、手術で視力を良くするのは不可能ですか?

35才・男・会社員

回答

レーシック手術で必要になる角膜の厚みは「フラップ作成に必要な分」+「屈折矯正に必要な切除分」+「手つかずで残しておくべき分」の合計によって決まります。

視力回復編集部

一般的なレーシック(イントラレーシック)の場合、フラップ作成に必要な角膜の厚みは110マイクロメートル。屈折矯正では130~140マイクロメートルの角膜を切除します。また、手術で手をつけない部分(角膜実質層)の厚みは最低280マイクロメートル以上が必要で、これを下回るとコントラストが低下するなど術後の見え方に影響が出ると言われています。

つまり、110マイクロメートル(フラップ作成) + 130~140マイクロメートル(切除分) + 280マイクロメートル(角膜実質層) = 520~530マイクロメートルとなり、最低でも520マイクロメートル以上の角膜の厚みが必要になります

日本人の平均的な角膜の厚みは、約520マイクロメートルのため、実際には、適応検査の段階で角膜の厚み不足を指摘される方も少なくありません。
特に、角膜の切除分は、近視や乱視の度合いが大きいほど大きくなります。この、「どれくらい角膜を削るか」については、レーシック専用の計算式が用意されており、患者一人一人の度数データをもとに、レーシックに必要な角膜厚を導き出すことができます。

もしも適応検査の結果、角膜の厚みが不充分だった場合、レーシック眼科では、レーシックよりも薄いフラップを作成する別の術式を提案する場合があります。エピレーシック、ラゼック、PRKというのが、その代表的な術式です。

  • エピレーシック…エピケラトームで角膜上皮を取り除く(もしくは、ごく薄いフラップを作成する)レーシック。フラップを作成しないため角膜の強度を保てるが術後1週間程度は痛みが続く。格闘技などの激しい競技をする人や角膜が薄く通常のレーシックを受けられない人に向く。
  • PRK…レーザーで角膜上皮を取り除くレーシック。フラップを作成しないため角膜の強度を保てる。術後1週間程度は痛みが続くため、治療用コンタクトレンズを装用する。
  • ラゼック(ラセック)…アルコールで柔らかくした角膜上皮を取り除く(あるいは、ごく薄いフラップ作成する)レーシック。「眼に傷がある」「角膜が薄い」等でエピレーシックや通常のレーシックが受けられない人に向く。

これらの術式では、50マイクロメートルと、レーシックの約二分の一のごく薄いフラップを作成するか、あるいはまったくフラップを作成しません。そのため、角膜の厚みが不充分な人でも屈折矯正を受けられる可能性が高まります。
ただし、「フラップが薄いぶん角膜が紫外線の影響を受けてにごりやすくなる」「フラップを作成しないため痛みが強い」等のデメリットもありますので、眼科の説明をよく聞き、充分に納得したうえで検討されることをおすすめします

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