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ブルーライトを軽減 PC向けメガネの効果とは?
私たちの日々の生活に欠かせないパソコンやスマートフォン。これらのディスプレイから出ている「ブルーライト」と呼ばれる可視光線は、疲れ目や寝つきの悪さなどを引き起こす原因となることが指摘されている。
そのブルーライトの影響を軽減するグッズとして、人気を集めているのがブルーライトをカットする特殊なレンズを使用したメガネ。今回のニュースでは、ブルーライトをカットするPC向けメガネの効果について解説する。
ブルーライトを大幅にカット PC向けメガネの効果
ブルーライトとは、パソコンやスマホなどのデジタル機器のディスプレイから発せられる可視光線のこと。眼球の奥の網膜まで届くという性質があり、目に大きな負担をかけることが指摘されている。
PC向けメガネには、目に届くブルーライトの量を半減させることで、以下のような効果があるといわれている。
ブルーライトを大幅にカットするPC向けメガネの主な効果
- 目の疲れの軽減
- モニターのギラツキ軽減
- ピントのズレの改善
- 肩こり・頭痛・腰痛の軽減
- 寝つきの改善
PC向けメガネについては、一部ではその効果を疑問視する声も聞かれるが、眼科医師によって実施された実験では、一定の成果を得ている。
例えば、南青山アイクリニック東京では、22人の被験者を2グループにわけ、一方ではブルーライトを50%カットするメガネを使用、もう一方は裸眼でパソコン作業を行う実験を実施。その後、光の点滅により目の疲労度を調べる「フリッカーテスト」で数値を計測したところ、メガネをかけて作業をしたグループのほうが、疲労度が低かったという結果が出た。
PC向けメガネの効果には個人差があるが、目の疲労を防止する一定の効果があるといって良いだろう。
ブルーライトのカット率 レンズで違い
PC向けメガネに使用されるレンズには、ブルーライトが黄色や黒色に吸収される性質を利用した色付きレンズと、ブルーライトを反射させ、カットする透明レンズの2種類があり、一般的には色付きレンズを使用したメガネのほうがカット率が高い。
例えば、大手メガネメーカーJINSが販売する「JINS PC」の場合、色付きレンズのブルーライトカット率は50%、透明レンズの場合は45%とカット率に若干差が出ている。
また、2014年にはメガネメーカーZoffが、レンズ表面を特殊コーティングしブルーライトを反射させると同時に、ブルーライトを吸収するレンズ「Zoff PC ULTRA」を新たに発売。「Zoff PC ULTRA」は、透明レンズながら、ブルーライトを50%カットし、着色レンズと同等のカット率を実現している。
PC向けメガネでは、レンズによってブルーライトカット率やメガネをかけたときの見え方が異なるため、購入するときはレンズの特性を考慮に入れると良いだろう。
大切な目を守るために
ブルーライトの悪影響を防ぐためには、適度な休憩を取ることも大切。厚生労働省のガイドラインでは、1時間のデジタルディスプレイ機器作業を行った際には、10分から15分程度の休憩を取ることが推奨されている。
PC向けメガネの使用だけではなく、目の休憩を適度に取り入れることで、パソコン作業やスマホ閲覧による目の疲れを、大きく軽減することが出来るだろう。