オルソケラトロジーレンズの種類 -メーカー別の違いを比較-
オルソケラトロジーは、夜間に特殊なコンタクトレンズをつけて眠ることで角膜の形状(屈折率)を変え、裸眼視力を向上させる視力回復方法です。
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寝ている間に視力を回復し、昼間は裸眼で過ごせるようになることから「視力回復のコンタクトレンズ」として注目を集めるオルソケラトロジーですが、使用するレンズに様々な種類があり、眼科によって処方するレンズが異なる点は意外に知られていません。
そこで本特集ではオルソケラトロジーレンズの種類と題して、メーカー別の違いを比較、オルソケラトロジーの施術を実施しているおすすめの眼科もご紹介します。
オルソケラトロジーレンズの種類は?
オルソケラトロジーで使われるレンズは、高い酸素透過性を持つ特殊なハードコンタクトレンズです。
現在主流となっているのは、アメリカの厚生労働省に相当するFDA、もしくは日本の厚生労働省からの認可を受けた3種類のレンズ。
いずれも専門的な医療用器具であるため、日本眼科学会主催の処方講習とレンズの製造販売元が実施する導入時講習を受講した医師のみが取り扱うことができます。
東レ(TORAY)ブレスオーコレクト®
ユニバーサルビュー(製造販売)
厚生労働省認可のオルソケラトロジーレンズ。日本人の角膜に合うよう設計されており、素材・生産ともに国産&国内工場で対応。臨床データにおける有効性試験の数値は約9割と高く、ブレスオーコレクトの導入眼科に対して独自の処方アシストシステム(フィッティングマスター)を提供していることもあり、国内のオルソケラトロジー眼科において高いシェアを誇る。-8.00Dまでの強度近視と、その半分までの度数の乱視に対応。
ブレスオーコレクト®の臨床試験データ | |
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酸素透過係数 | 117±23×10-11 ※クーロメトリー法:(cm²/sec)[mLO2/(mL·hPa)] |
屈折矯正度数 | -1.00~-8.00D(0.50D間隔) |
有効性試験 | 極めて有効(89.5%) |
装用テストで自分に合ったオルソケラトロジーレンズを選ぼう
オルソケラトロジーを希望する場合は、最初に眼科の適応検査と装用テストを受ける必要があります。
適応検査では、角膜の形状や視力・眼圧などを調べ、眼病の有無やオルソケラトロジーによる視力回復が望めるかどうかを判断。
装用テストでは、実際にフィッティング用のレンズをはめ、眼とレンズの相性(痛み・違和感がないかどうか)や、視力回復の効果、付け外しのしやすさなどをチェックします。
痛みが強い場合や、ドライアイがひどい場合は、適応検査や装用テストの段階でオルソケラトロジー不適応となるケースも少なくありません。
ただし、オルソケラトロジーの適応状況はレンズの種類によっても異なります。自分に合ったオルソケラトロジーレンズを選びたい方は、なるべく一度の装用テストで判断せず、異なる種類のレンズを扱う眼科でも装用テストを受けてみると良いでしょう。
≪ 主なオルソケラトロジー眼科と取り扱うレンズの種類 ≫
東京(新宿)に拠点を持つレーシック眼科。オルソケラトロジーを取り扱う眼科の中ではめずらしく乱視度数に合わせて2種類のオルソケラトロジーレンズを扱っている(いずれもオルソ®-K)
オルソケラトロジーレンズ |
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オルソ®-K |
装用テスト |
5,400円(税込) |
オルソケラトロジー費用 |
コンフォートレンズ:両眼15.8万円(税込) プレミアムレンズ:両眼18.8万円(税込) ※4ヶ月目より定期検診3,000円/回 ※レンズ破損・紛失2.7万円(税込) ※定期交換時:両眼5.4万円(税込) |
東京(新宿)・大阪(梅田)・九州(福岡)に医院を持つレーシック眼科。オルソケラトロジーは東京・大阪で対応。定期検診代が3か月目まで料金に含まれており、4か月目以降の検診代も1回1,000円とリーズナブル
オルソケラトロジーレンズ |
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マイエメラルド |
装用テスト |
5,000円(税込) |
オルソケラトロジー費用 |
両眼18万円(税込) ※現金一括払いで3,000円割引 ※4ヶ月目より定期検診1,000円/回 ※レンズ交換時に別途レンズ代必要(1枚につき3.5万円・税込) |
全国5箇所に拠点を持つレーシック眼科医。オルソケラトロジーは東京・札幌・名古屋・大阪(梅田)・九州(福岡)で対応。オルソケラトロジー費用の安さはトップクラス。装用テストも無料で受けることができる
オルソケラトロジーレンズ |
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ブレスオーコレクト® |
装用テスト |
無料 |
オルソケラトロジー費用 |
両眼9万720円(税込) ※初回より定期検診:5,000円/回 ※レンズ交換時に別途レンズ代必要 |
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