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飲むと目が良くなる?コーヒーの「抗酸化物質」が持つ意外な効果

コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」というポリフェノールの1種が、加齢による目の疾患や視力低下を抑制する可能性がある、という研究結果が米韓共同研究グループにより発表された。紫外線やストレスなどが原因となって発生するといわれている活性酸素の「酸化」作用を抑え、網膜のダメージを防いだという。

コーヒーの「抗酸化物質」が持つ意外な効果

コーヒーに含まれる成分が、目の疾患や視力低下を抑える可能性があるという研究結果が発表された。その成分は「クロロゲン酸」。コーヒーに含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化力を持つ「抗酸化物質」だという。実験ではマウスの網膜を一酸化窒素により人工的に酸化が起きる状態にし、網膜がどうなるかを確認した。その結果クロロゲン酸を与えたグループでは網膜の酸化による変性が起こらなかった。

活性酸素の「酸化」作用

細胞は、紫外線やストレス、タバコや排気ガスなどの刺激によって「活性酸素」を生み出す。この活性酸素は本来ならば体内に侵入してきたウイルスや菌を撃退する重要な物質だが、量が増えすぎると周りの細胞を「酸化」させ体組織にダメージを与えていく。細胞の酸化ががんや脳梗塞などの重大な病気を引き起こしているという指摘もあり、近年その存在が注目された。

目と抗酸化物質

眼球に活性酸素が蓄積し酸化が起こると、白内障や加齢黄斑変性などの加齢による疾患や視力の低下が起こるといわれている。抗酸化物質を摂取しそれらの疾患を予防し、紫外線やストレスなどから受けるダメージを軽減する。例えば目が良くなる栄養素として有名なアントシアニンも抗酸化物質であり、白内障の予防に効果があるといわれている。他にも紫外線によるダメージを緩和したり、目の細胞や粘膜の新陳代謝を保つ働きを持つ抗酸化物質もある。

ルテイン
ケール、ブロッコリー、ほうれんそうなどの緑黄色野菜に含まれる。特に光によるダメージを緩和
アントシアニン
ブルーベリー、カシスなどに含まれる。眼精疲労も緩和
カテキン
お茶の葉に含まれる。緑内障予防効果があるという研究も
ビタミンA
鶏・豚・牛肉などのレバー。目の細胞や粘膜の新陳代謝を保つ

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クロロゲン酸の抗酸化作用は証明されたものの、コーヒーを飲むことで視力低下が抑えられるのどうかははっきりしていない。
しかし、抗酸化作用を持つ食べ物を日常生活に取り入れて、日頃から目の健康に役立つ栄養素を摂取していくのもいいだろう。

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