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ブルーベリーやブルーライトカットの効果は?老眼のウソとホント

老眼は40代から60代にかけて、眼のピント調節機能が低下し、近くが見づらくなる目の障害の一つ。
ブルーベリーなどのサプリメント、眼球エクササイズ、パソコンやスマートフォンのブルーライトカット等、様々な老眼対策があふれているが、効果はあるのだろうか。

NEWSポストセブンに掲載された眼科専門医の意見を参考に、老眼のための効果的な対策をまとめた。

ブルーベリー

東京・横浜でレーシックを中心とした視力回復手術を手がける眼科専門医・深作秀春医師によると、老眼におけるブルーベリーの効果には医学的根拠は認められないという

ブルーベリーが目に良いとされる理由は、果実に含まれるアントシアニン(ポリフェノールの一種)が、網膜上に存在するロドプシン(光感知タンパク質)の再合成に働きかけるといわれているためだが、明確な視力への効果を検証したデータはない。
ブルーベリーの近似種であるビルベリーには、高血圧網膜症に有効との研究報告があるものの、大量摂取した場合の安全性や有効性については未知数とされている。
実際にブルーベリーサプリを摂取した利用者が、眼精疲労等の改善効果を実感するケースもあるが、あくまで個人的な感想に留まるため、ブルーベリーが視力低下や老眼の改善に効果があるかどうかは、今後の研究が待たれるところだろう。

また、老眼を回復するためのエクササイズやマッサージも、やり方によっては網膜を傷つける可能性があるという。たとえば、花粉症やアトピー性皮膚炎などで眼球周辺をこすることが多くなると、目の調整力が低下する可能性が高い。マッサージなどで目を強く刺激することは、同じく調整力の低下や網膜剥離の原因になる可能性が高いため、控えたほうが良いだろう

一方で、紫外線やブルーライトが目の水晶体や角膜・網膜に与える悪影響については実証されており、対策が必要という。老眼の進行はもとより、同じく加齢に伴う視覚障害の一種で水晶体が白濁することにより起こる「白内障」も、水晶体が紫外線を浴びることで進行しやすくなる。サングラスやブルーライトカットグラス(フィルム)などを活用して、日常的な予防を心がけたい。

老眼鏡

調整力の低下(ぼやけ目)は、老眼だけではなく、眼精疲労によっても起きる。近距離を見ることがつらいと感じたときは、まず眼球周辺を温タオルなどで温め、眼を休めることも有効だ

もしも、充分に目を休めても調整力に改善が見られないようであれば、眼科を受診のうえ、老眼鏡などで早めの視力矯正を検討したい。最近では、外科手術等による視力回復を専門とする眼科が、老眼治療手術も提供しているケースもある。

加齢に伴う視覚障害として、ほとんどの人が宿命的に受け入れざるを得ない老眼だが、ブルーライトカットや老眼鏡などの進化などによって、予防対策はもちろん、発症後に生活の質を極力低下させないことも可能となりつつある。
老眼に効果のある方法・ない方法を見極めたうえで、すぐにもできる効果的な老眼対策については、生活の中に上手に取り入れていくと良いだろう

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