レーシックの後遺症のリスクと最新の視力回復手術
画期的な視力回復手術として圧倒的な支持を受け、順調に利用者を増やしていたレーシック。
しかし、手術を受ける人が増加するに従って、手術後に不調を訴える人がクローズアップされる機会が出てきています。そのようなニュースを耳にし、レーシックに対してマイナスのイメージを持つ人も少なくないのではないでしょうか?
視力回復.jpでもお伝えしてきましたが、レーシックも手術である以上、100%成功するとは言い切れません。
一方でレーシックの失敗によって失明にまで至った事例は(※一部の粗悪な病院の事例を除き)世界中でも報告事例がないということもまた事実であり、手術の中でも成功率が高いものであるということは間違いありません。
実際に周囲にもレーシックを受け、視力回復を実感し、生活に全く支障がない方がたくさんいることから考えてもこれは明らかです。
※視力回復.jp編集部内にもレーシック経験者が在籍しており、術後数年が経過していますが視力の低下や後遺症もなく、生活しています。
レーシックを受けるかどうか判断する上で大切なのは、レーシックのメリットだけに目を向けるのではなく、後遺症のリスクといったデメリットに関しても正しく把握しておくことです。
そこで本特集では、レーシックのメリットとデメリット、そしてレーシックとは異なる最新の視力回復手術「ReLEx Smile(リレックススマイル)」についてもご紹介します。
レーシックのメリット
レーシックは、角膜を削ってフタを作り、そこからレーザーを角膜に照射し、屈折率を調整することで視力を回復させる手術です。メガネやコンタクトレンズに代わる画期的な視力回復法として注目を浴び、日本でレーシックを受ける人は毎年十数万人とも言われているほど増加しました。以下はレーシックの魅力まとめたものです。
レーシックのメリット
- コンタクトレンズやメガネが不要になる
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レーシックによる視力回復手術を行えば、多くの方がメガネの煩わしさや、コンタクトレンズによる目の不調などに悩まされる事がなくなります。コンタクトレンズやメガネが不要になるという点は、レーシックの最大のメリットと言えるでしょう。
- 左右の視力の差が激しい場合でも矯正できる
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レーシックは、片眼のみを手術することも可能です。左右の視力の差が激しいと、メガネでは目が疲れてしまうことがあります。また、コンタクトレンズではドライアイや異物感で悩む人も少なくありません。左右の視力の差が大きい場合にも、レーシックは有効な手段だと言えるでしょう。
- 手術時間が短い
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レーシックは手術の所要時間が10分~15分程度と、手術時間が非常に短いことでも知られています。手術後、状態が安定するまで10分から30分程度安静にする必要がありますが、ほとんどの場合、病院で施術を受けた後、数時間で帰宅することが可能です。
日々忙しく、あまり時間が取れないという方でも手術を受けることができる点も、レーシックのメリットと言えるでしょう。
レーシックの後遺症・デメリット
レーシックの成功率は、99%以上と言われており、統計上最も安全な視力矯正手術と言うことができますが、確率は低いものの、後遺症や術後の不調を訴える人がいることも事実です。以下に、主なレーシックの後遺症とリスクをまとめました。
レーシックの主な後遺症(デメリット)
- ドライアイ
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レーシックを受けると、角膜にレーザーを照射する際に、角膜にある神経を切断してしまうことで感覚が鈍り、涙が出にくくなります。通常は3ヶ月程度で神経が回復し、ドライアイの症状も改善しますが、まれに1年近く症状が続く場合もあります。
- 光がまぶしく見えるようになる(ハロ・グレア)
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光がまぶしく見える、夜間の視力が低下するといった症状も、レーシックで見られる後遺症の1つです。この症状も、一般的には半年程度で解消されると言われていますが、何年も改善しない事例も報告されています。
- 過矯正
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視力を必要以上に矯正してしまった状態を、過矯正と言います。一般的に、視力は1.0程度あれば十分と言われており、遠くまで見えることが、必ずしも良いとは限りません。視力を矯正しすぎると、パソコンやスマートフォンなど近くのものを見る際にピントの調整がうまくいかず、眼精疲労の原因になることも。
レーシックを受ける際は、過矯正を防ぐために、日常でどのくらいの視力が必要なのか、しっかり医師と相談する必要があります。
また、上記以外にも、一度矯正した視力が、再び低下してしまう可能性があるという点も、レーシックのデメリットの一つです。
レーシックが視力回復に効果的な手術であることは確かですが、デリケートな角膜を削る手術である以上、リスクがあるということをしっかり認識しておく必要があるでしょう。
最新の視力回復手術 ReLEx Smile(リレックススマイル)とは?
レーシックに代わる視力回復方法はいくつかありますが、なかでも今回ご紹介する「ReLEx Smile(リレックススマイル)」は、レーシックと比較してもリスクが少なく、診察から手術までさらに短期間で行うことができることから、最近人気が急上昇している最新の視力回復方法です。
ReLEx Smile(リレックススマイル)は、レーシックと同じく角膜を削ることで角膜の屈折率を変え、視力を矯正する手術ですが、アプローチの仕方がレーシックとは大きく異なります。
簡単に説明すると、レーシックは、角膜を削るために、まず角膜の表面を削ってフタを作り、そのフタをめくってレーザーを照射する必要がありますが、ReLEx Smileは、角膜に空けた小さな穴から、角膜の一部を抜き出すことで屈折率を調整するという方法をとっています。つまり、ReLEx Smileは、レーシックと比較すると角膜を削る面積が非常に小さくて済み、その分手術後に後遺症を発症するリスクも小さくなるのです。
このReLEx Smileは、後遺症を発症するリスクが少ない点に加え、術後の視力の再低下も起こりにくいと言われています。また、手術時間も約10分程度と短い点もメリットの一つ。ReLEx Smileは、レーシックの課題を克服した、より安全性を追求した視力回復手術として、現在最も注目を集めている視力回復方法と言えるでしょう。
詳しいReLEx Smile(リレックススマイル)の解説はこちら。
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ReLEx Smile(リレックススマイル)を提供する眼科
レーシックは、効果的な視力回復手術ではあるものの、後遺症のリスクがゼロとは言えません。
レーシックを受けることを検討している方は、後遺症のリスクをしっかり理解し、医師とよく相談して疑問点を解消したうえで、レーシックを受けるかどうかの最終決定を行いましょう。また、レーシックよりもさらに安全性の高いReLEx Smile(リレックススマイル)も有力な選択肢の1つです。