スマホのブルーライトの影響と対策。フィルムの効果とおすすめのアイテム
スマホのブルーライトカットは必要?
私たちの生活に欠かせないスマートフォン。しかし今、そのスマホから出る「ブルーライト」が、人体に与えるマイナスの影響に注目が集まっています。
ブルーライトとは、名前の通り「青色の光」を指しています。このブルーライトは、紫外線の次に強いエネルギーを持っており、目の角膜や水晶体では吸収されず、網膜にまで直接届きます。
ブルーライトは、スマホだけではなく、パソコン、LED照明、自然光などのあらゆる光に含まれていますが、様々な光源の中でも、スマホの液晶画面は、目との距離がもっとも近いため、ブルーライトの含有量も必然的に多くなります。つまり、スマホを操作する人は、そのたびに大量のブルーライトを至近距離で浴びていることになるのです。
ブルーライトが人体にとって良くない、という話は、多くの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、具体的にどのような影響があり、どのようにカットすることが効果的なのかまでは、あまり知られていません。
そこで本特集では、スマホのブルーライトに焦点を当て、ブルーライトの影響や、ブルーライトカットフィルムなどを利用したブルーライトカットの効果について考えます。
ブルーライトを浴びるとどんな影響があるの?
ブルーライトの影響としてもっともよく知られているのは、人間の体内時計(サーカディアンリズム)を狂わせてしまう働きがあるという点です。
近年の研究では、夜中にブルーライトを浴びると、脳が覚醒し、睡眠をつかさどるホルモン(メラトニン)の分泌が抑制されることが証明されています。
ご自身の体験として、夜中にスマホやパソコンを操作すると寝つきが悪くなる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?それはスマホのブルーライトが要因の一つかもしれません。
眠りにくくなる程度であれば、大きな問題ではないように思いがちですが、体内時計の乱れや睡眠の質の低下は、長く続くと肉体へのストレスを高めます。このストレスが間接的に、がんや糖尿病・肥満などの生活習慣病、イライラやうつなどの精神不調につながる可能性もあり、決して侮るべきではありません。
また、最近の研究では、ブルーライトを浴びることによるその他の影響も指摘されるようになってきました。
ブルーライトの影響が指摘されているもの
網膜への影響
ブルーライトを長期間浴びることによって、網膜細胞が損傷。ものがゆがんで見えるなどの視力障害を引き起こす「加齢黄斑変性」の原因となる可能性がある。
眼精疲労・肩こりへの影響
ブルーライトが、視差・チラつきの原因になることで、眼や脳のピント調節機能を酷使し、筋肉疲労を引き起こす。
肌への影響
ブルーライトが肌の活性酸素の増加を促し、紫外線と同様に、色素沈着や肌老化を引き起こす。
特にスマホは、パソコンや液晶テレビよりも画面との距離が近く、人体がブルーライトの影響を受けやすくなっています。日常生活での利用頻度を考えても、最初にブルーライトカットを導入すべきアイテムと言えるでしょう。
スマホのブルーライト対策 おすすめ3選!それぞれのメリット&デメリットを比較しよう
スマホのブルーライト対策には、1.ブルーライトカットフィルム、2.ブルーライトカットアプリ、3.ブルーライトカット眼鏡という3種類の方法があります。
おすすめ
1. ブルーライトカットフィルム
スマホのブルーライト対策としてもっともおすすめしたいのが、ブルーライトカットフィルムです。液晶画面を直接覆うブルーライトカットフィルムは、光源全体をカバーできる点が最大のメリット。
ブルーライトカット率も、製品試験等で認証済みの製品が多く、ブルーライトを効果的にカットすることが可能です。中にはフィルムに強化ガラスを採用し、ブルーライトカットと同時に、ディスプレイの保護ができる製品も。
また、色調の変化が少ない点も、ブルーライトカットフィルムの大きなメリットでと言えます。一般に、アプリや眼鏡などのブルーライトカット製品は、カット率が高くなるほど、画面や視界が赤みや黄色みを帯びる傾向があります。一方、フィルムの場合は、高いカット率の製品でも色調の変化は少なめ。透明度の高い製品を選ぶことで、画面の色味を気にすることなくブルーライトをカットすることができます。
ブルーライトカットフィルムのメリット
- 光源全体を覆うことができる
- スマホのバッテリーや容量を使用しない
- ブルーライトカット率が明記されている
- 透明率の高いものを選べば色調の変化が少ない
- 強化ガラス製などディスプレイの保護ができるタイプもあり
ブルーライトカットフィルムのデメリット
- 他の対策と比較すると、価格が高め
オーティーエスが開発・販売する業界最高水準のブルーライトカット率を誇るブルーライトカットフィルム。Retina Guardは、第三者機関による国際認証を取得。製品は、保護フィルムタイプと強化ガラスタイプがあり、いずれも液晶画面のキズ・汚れ・ほこりなどを防止できる。パッケージにはフィルム本体のほか、ほこり除去シールとクリーニングクロスも付属。
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2. ブルーライトカットアプリ
スマホアプリにも、ブルーライトをカットする機能を持つものがリリースされています。スマホのブルーライトカットアプリは、起動することで光源のブルーライトを減少させます。起動時間は「日没から日の出まで」や「勤務時間中」など任意に設定でき、色調も好みのレベルに調節可能。ただし、液晶の光から青色が弱まるため、ディスプレイ全体が、赤みがかった色調になります。色味の変化が気になる場合や、色の正確さが求められる場合(写真、デザイン、動画撮影の仕事など)は、フィルム等の透明度の高いブルーライトカット製品を利用した方が良いでしょう。
また、スマホのブルーライトカットアプリには、カット率を公表していないものがほとんどです。検査機関の認証を受けた製品(フィルムや眼鏡等)と比較すると、アプリによるブルーライトカット効果が信用面で劣る点は、意識しておく必要があります。
ブルーライトカットアプリのメリット
- 光源全体を覆うことができる
- アプリの起動時間や起動時の色調を自由にカスタマイズできる
- 価格が安い(無料アプリ多数)
ブルーライトカットアプリのデメリット
- スマホのバッテリーや容量を使用する
- 液晶画面の色調変化が大きい
- ブルーライトカット率などの品質保証はないものが多い
- 複数のデバイスがある場合、インストールや起動時間の設定などに手間がかかる
iPhone用Night Shift
Android用Twilight
3. ブルーライトカット眼鏡
スマホのブルーライト対策の3つ目は、ブルーライトカット眼鏡です。最大のメリットは、自分の物ではないスマホやパソコンのブルーライトも防げる点。また、LED照明や自然光など、フィルムやアプリが利用できない光源のブルーライトもカットすることができます。最近は、透明度の高いレンズの開発も進んでおり、視界が黄みがかったり暗くなったりすることも避けられるようになってきました。
ただし、眼鏡のブルーライトカット率は25~50%と、ブルーライトカットフィルムと比較すると、まだ限定的です。また、移動時間に少し調べ物をしたいときなど、こまめにスマホを操作するシーンでは、そのつど眼鏡をかけなければならず、面倒くさく感じるケースもあるでしょう。
普段、眼鏡を使用している方であれば、度入りのレンズにブルーライトカット処理を施すこともできるので、一度検討してみると良いでしょう。一方で裸眼やコンタクトレンズを利用している方は、ブルーライトカットフィルムのように光源全体を覆うタイプのブルーライト対策と併用する方法がおすすめです。
ブルーライトカット眼鏡のメリット
- フィルムやアプリを使用できないLED照明や自然光に含まれるブルーライトもカットできる
- 自分の物ではないスマホ・パソコン等に対しても有効
ブルーライトカット眼鏡のデメリット
- ブルーライトカット率はフィルムよりも低い
- 付け外しの手間がかかる
- 眼球周辺部以外のブルーライトはカットできない
スマホのブルーライト特集、いかがでしょうか。
毎日の生活でスマホを使用することが当たり前となっている現在の日本では、大人も子供も、ブルーライトを浴びる頻度は大幅に増えています。
ブルーライトは、人間の体内時計(サーカディアンリズム)を乱す働きが疑われているだけではなく、近年の研究により、眼精疲労や視力障害との関連性も指摘されるようになってきました。
日常的にスマホを利用している方は、ご自身の健康を守るためにも、普段の生活の中でブルーライトを浴び続けない工夫が求められています。
今回ご紹介した3つのブルーライト対策に加え、適度な休憩をはさむなど、スマホを使い過ぎないようにすることも大切です。
ご自身の大切な目と体の健康のために、まずは身近なスマホから、ブルーライト対策に取り組んでいきましょう。