定額制コンタクトレンズのメリットとデメリット
毎日コンタクトレンズを利用する場合、1年間でコンタクトレンズにかかる費用は、ワンデー・コンタクトレンズで約7万2,000円、2ウィーク・コンタクトレンズでも約3万4,000円(※いずれも視力回復編集部調べ)と、家計のなかで無視できる支出ではありません。
コンタクトレンズは日常的に使うものだからこそ、できるだけ安く買いたいもの。もし安く買うことができれば、家計に余裕が生まれ、日々の生活に間違いなくプラスになるはずです。
コンタクトレンズが安く買えると評判のコンタクトレンズ通販サイトは、確かに割安な価格で購入でき、自宅にコンタクトレンズが届く便利なサービスですが、トラブル時の返品・交換に加え、個人輸入の場合は、配送に時間がかかるケースやコンタクトレンズの品質に問題があるケースもあり、利用を躊躇するかたも少なくありません。
そこで、今回の視力回復の特集では、コンタクトレンズの新しい購入方法として注目を集める新サービス「定額制コンタクトレンズ」をピックアップ。
定額制コンタクトレンズのメリットとデメリット、おすすめの定額制コンタクトレンズについてもご紹介します。また、コンタクトレンズ通販サイトやコンタクトレンズ販売店の店頭で購入する場合との価格も比較。
定額制コンタクトレンズの利用を検討している方やコンタクトレンズを安く購入したいと考えている方は、ぜひ本特集をチェックしてみてください。
定額制コンタクトレンズとは?
定額制コンタクトレンズとは、コンタクトレンズを購入するのではなく、月額料金を支払うことでコンタクトレンズを利用することができるサービスです。入会金と月額利用料のみで利用することができ、コンタクトレンズの代金は必要ありません。
月額料金は、1,800円(税抜)からと、リーズナブルな価格に設定されており、コンタクトレンズの箱を開封済みの場合でも、度数や種類の変更、傷・破損等のトラブルの際は、無料で新しい商品に交換することができます(※度数・種類の変更を希望する場合、医師の処方箋が必要)。
また、定額制コンタクトレンズのレンズ受け取りは、サービスを提供している店舗の店頭での受け取りが基本ですが、一部では定期配送を行なっているものもあり、コンタクトレンズがなくなる前に自宅等に配送してもらうこととも可能です。
定額制コンタクトレンズサービスは、2018年8月現在、主にコンタクトレンズメーカーの「メニコン」とコンタクトレンズ販売店の「エースコンタクト」が提供しており、エースコンタクトの店舗もしくは、メニコンの定額制コンタクトレンズサービスを取り扱っているメニコン直営店等で入会申し込みをおこなうことで利用できます。
定額制コンタクトレンズのメリットとデメリット
どんな商品やサービスでもメリットとデメリットがあるように、定額制コンタクトレンズにも、メリットとデメリットがあります。定額制コンタクトレンズを利用する際は、メリットとデメリットの両方を理解した上で、サービスに申し込むことが大切です。
定額制コンタクトレンズ 4つのメリット
以下は定額制コンタクトレンズのメリットをまとめたものです。
- 個別で買うよりも少し価格が安い
- コンタクトレンズの度数・種類の変更がいつでも無料でできる
- 汚れや傷が気になった場合、新品に交換可能
- コンタクトレンズが足りなくなった場合も無料で追加受け取りできる
まず、定額制コンタクトレンズサービスを利用すると、店頭や眼科の正規価格で買うよりも年間にかかる費用は少し安くなります。また、定額制コンタクトレンズサービスの最も大きなメリットは、コンタクトレンズの交換や追加受け取りが無料でできる点でしょう。コンタクトレンズにひびが入っていた、汚れていた等の不良はもちろん、箱を開封済みの状態でも、度数や種類の変更によるコンタクトレンズの交換が可能です。
また、2ウィークやマンスリーのコンタクトレンズを早めに交換し、使い切ってしまった際に、新しいコンタクトレンズを追加で受け取ることができるのは、定額制コンタクトレンズの大きな魅力と言えるでしょう。
そのほかにも、ケア用品を一緒に宅配するプラン、自宅にコンタクトレンズを定期配送するプラン等の追加サービスもあります。
コンタクトレンズを日常的に使っている方や、花粉症やアレルギー、ドライアイ等があり、2ウィーク・マンスリーを頻繁に交換する方におすすめのサービスと言えるでしょう。
定額制コンタクトレンズの2つのデメリット
一方で、定額制コンタクトレンズサービスには以下のようなデメリットもあります。
- 頻繁にコンタクトレンズを交換しない場合、やや割高になる場合もある
- 入会後1年間は退会することができない点には注意が必要
定額制コンタクトレンズは、利便性の高いサービスですが、コンタクトレンズを格安価格で購入したいと考えている方にとっては、やや割高になるケースも。ちなみにコンタクトレンズの使用・交換頻度によってもお得度は異なります。また、定額制コンタクトレンズは、入会後1年間は退会することができない点もデメリットの1つ。
これらの点を考慮すると、コンタクトレンズを日常的に使用しているわけではないという方は、定額制コンタクトレンズサービスの利用を慎重に検討すべきでしょう。
おすすめの定額制コンタクトレンズサービスを紹介
取り扱いコンタクトレンズの種類 | ワンデー、2ウィーク、マンスリー、ハードレンズ、ソフトレンズ(長期間使用タイプ) ※トーリック(乱視用)、遠近両用も取り扱っている。 |
---|---|
取り扱いメーカー | メニコン |
料金例(税込) |
|
支払方法 |
|
その他のサービス |
|
メルスプランの特徴
メルスプランは、120万人以上の利用実績を誇るメニコンによる定額制コンタクトレンズのサービス。取り扱うコンタクトレンズの種類は、ワンデー、2ウィーク、マンスリー、長期間使用タイプのハード・ソフトレンズと豊富に取り揃えており、乱視用、遠近両用タイプのコンタクトレンズも利用可能。
メルスプランの特徴は、人気のコンタクトレンズメーカー、メニコンのコンタクトレンズをリーズナブルな価格で利用できる点だろう。特にマンスリーは、メルスプラン専用レンズが用意されており、月額1,944円で利用できるのはうれしい。
さらに、メルスプランでは乱視用コンタクトレンズをお得に利用できる点も要チェック。一般的に、乱視用コンタクトレンズは、通常タイプのコンタクトレンズよりも価格が高く設定されているが、メルスプランでは同額もしくは割安な価格で利用することができるのも、メルスプランの魅力と言えるだろう。
またメルスプランは、長期間使用タイプのコンタクトレンズも取り扱う。ハードレンズやソフトレンズは、通常1枚8,000円~10,000円程度で販売されており、非常に高価。そのため、コンタクトレンズに傷や汚れがある場合も「まだ使えそう」「もったいない」という理由から使い続けているという方も少なくない。メルスプランでは、これらの長期間使用タイプのコンタクトレンズを追加費用無しで交換できるので、目のトラブルを防止する効果も期待できる。
その他にも、コンタクトレンズのケア用品を定期配送する追加サービス「ケアプラス」や、使い捨てコンタクトレンズの無料定期配送サービス「ムータン」等も利用可能。
メニコンのコンタクトレンズを利用しているという方や、ハードレンズを利用している方は、メニコンの定額制コンタクトレンズサービス「メルスプラン」の利用を検討してみると良いだろう。
取り扱いコンタクトレンズの種類 | ワンデー、2ウィーク ※トーリック(乱視用)、遠近両用、サークルレンズも取り扱っている。 |
---|---|
取り扱いメーカー | クーパービジョン、シード、アルコン |
料金例(税込) |
※入会時には、入会金3,240円(税込)と月額費用(2ヵ月分)が必要 |
支払方法 |
|
その他のサービス |
|
3Cプランの特徴
3Cプラン(スリーシープラン)は、コンタクトレンズ販売店のエースコンタクトが提供する定額制コンタクトレンズのサービス。
取り扱うコンタクトレンズの種類は、ワンデーと2ウィークの2種類で、乱視用コンタクトレンズ、遠近両用コンタクトレンズ、サークルレンズも用意。
3Cプランの特徴は、エースコンタクトが厳選したおすすめのコンタクトレンズを取り扱っている点だろう。クーパービジョンの「プロクリアワンデー」や「バイオフィニティ」、アルコンの「エアオプティクス」、シードの「ワンデーピュア うるおいプラス」等、利用者数が多く、性能の高い人気のコンタクトレンズを多数用意。乱視用レンズ・遠近両用レンズも取り扱っており、リーズナブルに利用することができる。
また、3Cプランでは、エースコンタクトの公式アプリを利用することで、各種確認・変更を手軽にできるのも便利なポイント。
アプリでは会員情報、登録クレジットカード情報の確認・変更、処方箋有効期間の確認やお知らせメールの設定、店舗の来店予約等にも対応。処方箋の有効期間が過ぎた場合は、眼科受診後、コンタクトレンズの処方箋を持って店舗に再来店する必要があるため、アプリで状況を確認できるのは嬉しい。
また無料のコンタクトレンズ定期配送サービスもおこなっており、アプリから発送日の確認・変更をおこなうこともできる。
3Cプランは、原則入会から1年間退会することはできないが、医師の診断によりコンタクトレンズの装用ができない等の特別な事情がある場合、処方箋や診断書等をエースコンタクトの店舗に持参すると、違約金なしで解約可能。
人気のコンタクトレンズを多数取り扱っており、高い利便性を誇る3Cプランは、現在利用しているコンタクトレンズの種類を変えずに定額制コンタクトレンズを利用したいという方におすすめのサービスと言えるだろう。
価格比較!~定額制コンタクトレンズvsコンタクトレンズ通販サイトvs販売店~
定額制コンタクトレンズサービスを利用した場合と、コンタクト通販サイトを利用した場合、価格の面ではどの購入方法が最も安いのでしょうか?
ワンデーコンタクトレンズと2ウィークコンタクトレンズを例に、年間でかかる料金ににどのくらいの差があるのかを検証したので、是非チェックしてみてください。
≪ シードのワンデーコンタクトレンズ「ワンデーピュアうるおいプラス」で比較 ≫
※1箱30枚入り
コンタクト通販サイト「レンズモード」を利用して購入 |
|
---|---|
エースコンタクトの定額制コンタクトレンズサービス「3Cプラン」を利用して購入 |
|
コンタクトレンズ販売店「エースコンタクト」の店頭で購入 |
|
≪ メニコンの2ウィークコンタクトレンズ「2WEEKメニコン プレミオ」で比較 ≫
※1箱6枚入り
コンタクト通販サイト「アットスタイル」を利用して購入 |
|
---|---|
メニコンの定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」を利用して購入 |
|
コンタクトレンズ販売店「エースコンタクト」の店頭で購入 |
|
コンタクトレンズを購入する場合、店頭や眼科を経由し、正規料金で買うよりも、コンタクトレンズ通販サイトや定額制コンタクトレンズを利用した方が安く買うことができます。(※ただし、割引・クーポン等を利用する場合は、この限りではありません)
シードが提供するワンデーコンタクトレンズ「ワンデーピュアうるおいプラス」の場合、最も安いのは、エースコンタクトの定額制コンタクトレンズ「3Cプラン」を利用して購入する方法です。
一方で、クーパービジョンの「プロクリアワンデー」を購入する場合はコンタクトレンズ通販サイトのほうが安くなっており、商品によって、どの購入方法が安いかは異なります。定額制コンタクトレンズの場合、提携しているコンタクトレンズメーカーや商品によって月額料金が異なり、コンタクトレンズ通販サイトでは、サイトによって得意メーカーが違うため、一概にどちらが安いとは言えません。
そのため、コンタクトレンズを購入する際は、自分の利用しているコンタクトレンズの種類を確認し、購入方法を比較すると良いでしょう。
2ウィークコンタクトレンズでは、ほとんどの場合、価格は定額制コンタクトレンズよりもコンタクトレンズ通販サイトの方が安くなっていますが、定額制コンタクトレンズには、コンタクトレンズの無料交換・追加受け取りサービスが付帯しています。そのため、箱を開封済みのコンタクトレンズでも、医師の処方箋があれば、無料で度数や種類変更をおこなうことが可能。さらに、傷・破損等によるコンタクトレンズの交換・追加にも対応しています。また、定期受け取り前にレンズがなくなってしまった場合にも、無料で追加のコンタクトレンズを受け取ることが可能なため、乾燥やかすみ、コンタクトレンズのずれ等、目のトラブルがある場合は早めにコンタクトレンズを交換することができます。
長期間使用タイプのハードレンズやソフトレンズの場合も、定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」を利用することで、コンタクトレンズをいつでも交換できる点は大きな魅力と言えるでしょう。通常、長期間使用タイプのコンタクトレンズを購入すると、ハードレンズの場合は両目で15,000円~20,000円程度かかりますが、定額制コンタクトレンズの場合は、このコンタクトレンズ代金は不要。月額費用のみでハードレンズを利用可能です。
また、「メルスプラン」では、定額制コンタクトレンズ専用のマンスリーコンタクトレンズもあり、このサービスを利用するとさらに割安な価格でコンタクトレンズを利用できます。「3Cプラン」「メルスプラン」はともに、無料の定期配送サービスもおこなっており、コンタクトレンズがなくなる前に届く点も要チェックです。
このように、定額制コンタクトレンズサービスは、価格の面だけではなく、サービスの面でも優位性があります。
コンタクトレンズを利用する際に、最安で購入したい場合はコンタクトレンズ通販サイト、もしくは「エースコンタクト」や「アイシティ」といった販売店で割引・クーポン価格を利用し、利便性・サービスの充実を求める場合や、コンタクトレンズを頻繁に交換したい方は、定額制コンタクトレンズの利用を検討すると良いでしょう。
まとめ
定額制コンタクトレンズについて解説した今回の特集はいかがでしたか?
定額制コンタクトレンズは、「目の健康」をコンセプトに生まれたコンタクトレンズの新しい利用形態です。
定額制コンタクトレンズと契約することで、コンタクトレンズを購入するのではなく、月額料金を支払うことで必要な商品を必要なだけ利用でき、度数や種類の変更、傷・汚れでの交換等を追加費用ゼロでストレスなくおこなうことができます。
コンタクトレンズは、目に直接触れる「高度医療機器」。目に合ったものを正しい装用期間で利用する必要があります。
日常的にコンタクトレンズを利用している方や、コンタクトレンズの利用で目のトラブルを抱えている方は、本特集を参考に定額制コンタクトレンズの利用を検討してみてはいかがでしょうか?