レーシックと乱視
裸眼視力を回復させる方法として定着したレーシック。レーシックというと近視矯正のイメージが強いですが、ほとんどの乱視はレーシックによって矯正することができます。
今回は、レーシックで矯正できる乱視・できない乱視の違いに加え、レーシック手術の注意点についてわかりやすく解説します。
レーシックの基本
乱視とレーシックの関係を知る前に、まずは簡単にレーシックの仕組みを学びましょう。
レーシック手術とは、目の表面でレンズの役割を果たしている「角膜」を、焦点が合うように削って変形する手術のこと。角膜から入る光の屈折率を調整することで、焦点が眼球のスクリーンである「網膜」の上に合うようになり、裸眼視力が回復します。
角膜は削ったら再生しないため、一度レーシックを行えば、以降は裸眼での生活が可能です。また、最近は手術費用も安価になり(両目7万円~)、医療費控除も適用できることから、人気が高まっています。
一方、レーシックのリスクについては様々な意見があり、事前に起こりうるリスクをしっかりと学んでおきましょう。
関連特集 レーシックの安全性とリスクについて
レーシックと乱視
基本的に乱視はレーシックで矯正することが可能ですが、「角膜を削る」というレーシックの特性上、手術に適さない方もいます。
眼鏡やコンタクトでも乱視の矯正ができない
乱視には「正乱視」「不正乱視」「角膜乱視」「水晶体乱視」など様々な種類があり、適した矯正法も異なります。品川近視クリニックの湯川医師が監修した記事によると、レーシックで矯正可能な乱視の見分け方は「眼鏡やコンタクトで矯正可能かどうか」。眼鏡やコンタクトで正常視力まで乱視が矯正できなかったという方は、レーシックでの矯正も難しいようです。
参考 乱視はレーシックで治る? - 楽天WOMAN(品川近視クリニック東京院・湯川聡監修)
乱視の度数が強い&角膜が薄い
レーシック手術では、乱視の度数が強いほど、角膜を多く削る必要があります。削らなければいけない量に対して、角膜の厚みが十分でないと、施術を行うことはできません。 角膜の厚みに関しては、人によって差があるためレーシックを行っている眼科でカウンセリングを受診しましょう。後述する大手のレーシック眼科では、術前診断を無料で実施しています。
強度乱視にも対応 「ICL(フェイキックIOL)」をチェック
ICLとは、眼球の中に直接レンズを挿入し、視力を矯正する施術。強度の乱視・近視にも対応・角膜を削る必要がない・やり直しが効くなど、レーシックにはない長所を持った施術として、近年注目されています。
ICLのメリット
- 後遺症リスクが低い
- 角膜が薄い人・強度乱視にも対応
- 視力回復速度・安定度が高い
- レンズの取り外し・取替えが可能
ICLのデメリット
- 料金が高額。最低でも両目で50万円は必要
- 眼内レンズの取り寄せに時間がかかる
- 施術によっては白内障発症のリスクがある
「視力回復」では特集でICLを詳しく説明しているので、こちらも参考にしてください。
関連特集 ICL(フェイキックIOL)とは?
レーシック(乱視)眼科を比較
レーシックを行っているほとんどの眼科・クリニックは、乱視にも対応しています。近視と乱視で手術形式も同じなため、乱視に特化した眼科を選ぶというより、手術実績が多く信頼度が高いレーシック眼科を選ぶと良いでしょう。
今回は、「視力回復.jp」に良い口コミが寄せられているレーシック眼科を厳選してご紹介します。
≪ レーシック眼科 ≫
所在地 |
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東京 |
レーシック最低費用 |
両眼9.4万円(税込) |
ICL手術 |
○ |
新宿拠点を構えるレーシック眼科。術後のフォローに定評があり、再手術保障最大3年間、再手術無料、薬の無料処方最大1年間などのサポートを用意している。
検査時の対応にも良い口コミが寄せられており、安心感が特徴のレーシック眼科といえる。
所在地 |
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東京・大阪・福岡(愛知・滋賀に提携医院あり) |
レーシック最低費用 |
両眼15万円(税込) |
ICL手術 |
○ |
トップクラスの手術実績を持つ、大手レーシック眼科。提携医院を含めて全国5箇所に拠点を展開している。
視力が低下した場合の再手術・追加矯正が15年間無料、合併症治療対応が無料など、手厚いアフターケアが特徴。
所在地 |
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東京・札幌・名古屋・大阪・福岡 |
レーシック最低費用 |
両眼7万円(税抜) |
ICL手術 |
○ |
豊富な手術実績とトップクラスの費用設定が人気のレーシック眼科。
安価な費用に加え、サポート会員に入会することで最長10年間の再手術保障が付帯する点も大きな魅力。費用・保障ともに充実した、トップクラスのレーシック眼科。
「レーシックと乱視」特集はいかがでしたか?乱視に苦労されている方にとって、レーシックは有力な選択肢。メリットとリスクの両方をしっかり学んだ上で、慎重に検討してみましょう。