子供ができる安全な視力回復の方法

子供の視力は低下してきている

文部科学省が毎年実施している学校保健調査によると、学齢期の子供のうち裸眼視力1.0以下の子供の割合は、10年前と比較すると4~7ポイントアップしており、子供の視力が低下傾向にあることが問題視されています。

平成29年度・学校保健調査 裸眼視力1.0%未満の者

()内は平成19年度の数値

  • 幼稚園……24.28%(26.21%)
  • 小学生……32.46%(28.07%)
  • 中学生……56.33%(51.15%)
  • 高校生……62.30%(55.41%)

参考)学校保健統計調査-平成29年度(確定値)の結果の概要(文部科学省)

子供の視力は低下してきている

学齢期の子供は、勉強や読書などで目を使う機会が増えるだけではなく、近年は、ポータブルゲーム機やスマートフォンの普及によって、ひまな時間や移動時間にも、子供が液晶画面で文字や動画を見るケースが多くなっています。
社会のデジタル化が進むとともに、人が目を酷使する機会が増えるのは、ある意味しかたのない流れなのかもしれません。
しかし、目が悪くなれば、黒板の文字がよく見えずに学習の妨げとなったり、視力を矯正するための眼鏡やコンタクトレンズの費用がかかったりと、不便さを感じることが増えるのもまた事実。

子供の視力低下が気になったとき、大切なのは一刻も早く適切な視力を保てるよう、眼鏡等で矯正することです。とはいえ、いったん低下した視力を、できれば回復させたい、と考える方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「安全にできる子供の視力回復」をテーマに、子供の視力低下に気づいたときに試したい、安全な視力回復の方法をご紹介します。

子供の視力を回復する方法 その1:食習慣を見直す

子供の視力回復方法でまず最初にチャレンジしたいのが食習慣の見直しです。
視力回復とは一見無縁のようにも感じられますが、最近の研究では、食事のときの噛む回数と視力のあいだに相関関係が認められるとの報告があり、咀嚼回数が減少するにしたがって、視力が低下する傾向にあることが指摘されています。

するめや小魚、根菜類など、よく噛んで食べる必要がある食材を毎日の料理に取り入れ、しっかりと噛む機会を増やしてみましょう。
よく噛むことには、視力への影響だけでなく、脳の満腹中枢を刺激し、肥満を防ぐ効果や、唾液の分泌をうながして口臭を防ぎ、口腔内の健康を保つ効果も期待できるなどと、多くのメリットがあります。

また、目の健康を保つ栄養素に注目するのもおすすめです。たとえば、青魚に含まれるDHAは目の網膜細胞の維持に役立つと言われており、ブルーベリー等に含まれるアントシアニン(ポリフェノールの一種)は眼精疲労の回復などに効果があると言われています。
家庭での食事に、青魚や緑黄色野菜・豆類・フルーツなどをまんべんなく取り入れてみてはいかがでしょう。

サプリメントを活用しよう

栄養バランスのとれた食事が目に良いとわかっていても、視力回復を意識した献立を毎日毎食続けるのは大変です。
その場合は、サプリメントを活用して、視力回復に役立つ栄養素をピンポイントで補うようにしてみましょう。

味の素 DHA&EPA+ビタミンD

味の素 DHA&EPA+ビタミンD・画像

味の素が販売するソフトカプセルタイプのDHA&EPAサプリメント。亜麻仁油などに含まれるα-リノレン酸や、ビタミンD・ビタミンEも配合。通常価格は1袋120粒(約1ヶ月分)が2,052円だが、初回のみ1袋500円(送料無料)でお試しできる。

価格
  • 初回限定500円(税込・送料無料)※1世帯1回限り。
  • 通常2,052円(税込・送料500円)※5,000円以上送料無料

ブルーベリー

リフレ・ブルーベリー・画像

カタログ通販「ベルーナ」のグループ企業・リフレが販売するブルーベリーサプリ。ブルーベリー由来のアントシアニンと、スマホのブルーライトや加齢等で減少しがちなルテインを配合。通常は1袋31粒で1,922円(送料無料)だが、初回のみ1,000円(送料無料)で購入できる。

価格
  • 初回限定1,000円(税込・送料無料)※1人1回限り。
  • 通常1,922円(税込・送料無料)
  • 定期購入1,730円(税込・送料無料)

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子供の視力を回復する方法 その2:生活習慣を見直す

生活習慣を見直す

子供の視力回復方法として実践したいことの2つめは、生活習慣の見直しです。
夜更かしを避け、早寝早起きを心がけるだけでも、スマホやゲームなどによる夜間の目の使い過ぎを防ぐ効果があります。
また、ゲームやスマホ、タブレットで遊ぶときは、1日60分など時間を決め、アラームを設定することで、強制的に時間を区切る方法がおすすめ。
パソコンやタブレットも、同じくアラームを設定し50分に1回休憩するなど、目を使いすぎない工夫をすると良いでしょう。
また、暗所での作業も、視力低下を誘発すると言われています。デスクに向かう際は、手元が暗くならないよう、デスクライトなどの補助照明を活用しましょう。

テレビ・ゲーム
1日60分など時間を決める(アラーム設定などで時間を区切ると良い)
パソコン・スマートフォン
50分に1回、5~10分程度目を休ませる
照明
テレビやパソコンなどを利用する場合は必ず電気をつける。勉強など机に向かう作業のときは手暗がりの部分をデスクライト等で補うと良い
姿勢
背筋を伸ばす。パソコンは50cm以上、テレビ画面では2m以上、本やノートは30cm以上の距離を開けると良い

子供の視力を回復する方法 その3:眼科に相談する

眼科に相談する

子供の視力低下では、最初に眼科医に相談をすることが非常に重要です。
ただし、眼科医の多くは、視力低下の原因は「遺伝に基づく」としています。事実、近視の遺伝率は高く、現在は近視を誘発する遺伝子も見つかっていることから、親が近視であれば、子供が近視になる確率が高い、というのが定説です。
つまり、視力が低下した場合、矯正することは可能でも、実際の裸眼視力を回復させることは困難、というのが多くの眼科医の見解と言えるでしょう。
そのため、眼科では視力の「回復」ではなく、「矯正」についての提案を受けるケースがほとんど。子供の視力低下の程度が大きく、生活に支障をきたしそうな場合は、このような眼科医の提案(眼鏡やコンタクトレンズの使用など)に従うことが大切です。

なお、子供が眼鏡を嫌う等の理由で、裸眼での生活を希望する場合は、視力を矯正する方法の1つとして、夜間に装用するコンタクトレンズ「オルソケラトロジー」を検討してみるのも良いでしょう。

視力を回復するコンタクトレンズ「オルソケラトロジー」とは

オルソケラトロジーは、特殊なコンタクトレンズをはめて角膜のかたち(光の屈折率)を変え、目のピントがきちんと合うように調節する方法です。
夜間にコンタクトレンズを装用するだけで、昼間は眼鏡等が不要になる点が大きなメリット。また、角膜のやわらかい子供のほうが、視力回復の効果が出やすいと言われています。

デメリットとしては、レンズ交換や定期健診などのランニングコストがかかる点が挙げられます。保険診療でないオルソケラトロジーは、健康保険が適用されず、10万円以上の費用がかかるケースもめずらしくありません。

オルソケラトロジーで使用するコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズと同じく毎日洗浄する必要があるため、子供が自分でコンタクトレンズを管理できる年齢(おおむね10歳以上)であることも大切です。
オルソケラトロジーは、眼科で事前に装用テストを受けることができます。費用はもちろん、コンタクトレンズのフィッティングの状況や、視力回復の効果等をチェックしてから検討すると良いでしょう。

神戸神奈川アイクリニック

神戸神奈川アイクリニック・画像

東京(新宿)と大阪(梅田)に医院を持つレーシック眼科。厚生労働省とFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されたオルソケラトロジーレンズを使用。

料金 両眼18万円(税込)※現金一括払いで3,000円割引
適応検査5,000円(税込)
トライアルレンズ(1週間貸出):保証金7万円(税込)
交換レンズ代:両眼7万(税込)
対象年齢 10才~
レンズ保証期間 3ヶ月間
定期検診 1週間後、1か月後 ※以降3ヶ月に1度来診
検診費用 装用開始から3ヶ月以内:無料
4ヶ月目以降:1回1,000円

あわせて読みたい 子供のオルソケラトロジーを考える ‐安全性はどう?リスクは?‐

まとめ

幼稚園から高校生までは、勉強や運動、遊びなどを通じて人間の基礎を作る、非常に大切な時期です。知識の吸収力も高いため、この時期の子供が、視力低下によって外部からの情報に触れにくくなることは、発達の上で大きなマイナスと言えるでしょう。

子供の視力について、親が最初にできることは、我が子が適切な視力を維持できるよう、眼科医の指示のもとで視力矯正を行うことです。
しかし、子どもの視力は、眼精疲労などによって一時的に低下しているケースも多いため、食習慣や生活習慣の見直しによって目への負担を軽減し、一時的に低下していた視力を回復させることは不可能ではありません。
近年では、より積極的に、角膜の形状を変えることで裸眼視力を向上させるオルソケラトロジーのような方法も普及してきました。

子供の視力について親が気になるのは、「ちゃんと見えているか?」と同時に「どうにかして視力を回復させることはできないか?」ということでしょう。

今回ご紹介した3つは、いずれも生活の中で、安全に視力を回復させる方法です
まずは毎日の生活で取り入れられることから徐々にスタートし、家族ぐるみで子供の視力回復に役立つ暮らしを心がけてはいかがでしょう。

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